東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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Message私が理事長を務めさせていただいたのは、平成24年から27年の4年間でした。1年目の平成25年1月には新年会・50周年祝賀会が併せて開催され、多くの方々にお集まりいただきました。G東京都手をつなぐ育成会(以下、東京都育成会)は「親の会活動」と併せて東京都を全域とする「事業」を数多く手がける社会福祉法人です。絶え間なく動く事業のいろいろな面でのフォローという本部の対応を目の当たりにして、運営する事業が多いだけに、東京都育成会の大変さが身に沁みました。事業は本人と親の生活を支えていく基盤でもありますから、どんな事情があっても片時も休めませんし、また親たちの悩みに付き合うことも求められます。親の立場として職員の方々には本当に感謝しなければならないと思ったものでした。親の会活動を振り返りますと「もう一度選挙に行きたい」という名児耶匠さんによる成年後見制度の被後見人の選挙権回復の活動、東京都に端を発したヘルプカード、ヘルプマークが全国に拡大した活動などが忘れられません。この時はまだ法人改革も表面には出ていなかった時代でしたので、8人の親の理事たちが協力し合う体制で活動に臨め、楽しくもありました。また、当時はちょうど全日本育成会が解散の方向へ向かっていた時期でもありました。平成26年4月には、東京都育成会権利擁護支援センターを設立しました。東京都育成会の「どこに住みどこで働き誰が支えるか」というテーマに沿ってのこれからの権利擁護支援センターの発展を心から祈ります。新型コロナとの戦いの終息が見えない中で、オンラインという形を活かしながら「手をつなぐ育成会」という名前通りの活動の原点を意識しつつ、若い方が協力しあって楽しい活動が続きますよう願っています。60周年によせて社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会前理事長東京都手をつなぐ親の会前会長上原明子


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