東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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2親の会の活動東京都育成会権利擁護支援センターの活動について東京都育成会権利擁護支援センター所長中野敏子●●活動のねらいと組織当センターは東京都育成会の統一ミッションである「共生社会の実現」をめざし2014年4月に発足。活動のねらいは、障害者本人の意思決定に基づく安心安全で「その人らしさ」を実現する社会生活を送ることを支援するとともに、支援の実践を通じて必要とされる社会資源の整備や施策の充実について広く提言することです。めに親の会支部試行地域で展開するみまもり活動(写真①)、成年後見制度に関わることを足元から具体的に見てみる各支部での公開セミナー(写真②)、育成会がサービス提供事業体でもあり、利用者本人、支援者の声も聴きながら、本人のお金を活かした生活支援の在り方を考える勉強会、施策の制定等にあたってのパブリックコメントを通しての提言などに取り組んできました。●●設立の背景とあゆみ「親なき後も変わらずに障害のある本人が安心安全な生活を送れるような支援」への願いは、具体的な制度を生み出す親の会設立からの原動力でした。知的障害と向き合う本人自身からの発信を受けとめ難い環境のなかで、親・家族の力に頼っているという現実です。そこで、制度が整っても、知的障害のある本人の暮らしにどうしても生まれる「間」に着目し、知的障害のある人の権利擁護の課題を見えるようにする活動を始めました。本人の地域生活継続の課題を探り整理していくた●●これからの課題知的障害の支援程度にかかわらず必ず「意思」、あるいは「思い」「気持ち」があります。障害者権利条約が謳う「人としての尊厳と権利の保障」を基本において、知的障害のある人の思いや気持ちを聴いて、本人らしい地域での暮らしの実現にむけてこれからも権利擁護支援を進めます。東京都育成会権利擁護支援センター設置目的障害のある人の意思決定に基づく安心安全で「その人らしさ」を実現する社会生活を送ることができるように支援します実践を通じて必要とされる社会資源の整備や施策の充実についてひろく提言します運営委員専門委員理事長、事務局、弁護士、本人・家族、学識経験者など法律・法務医療税務社会福祉療育就労建築行政その他056


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