地域のいい場のフィールドノート

地域のいい場のフィールドノート


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04CAT4:つながっているという感覚コミュニティ機会/活動仕組み/ルールバリ島バンジャール集会所インドネシア・バリ島にはバンジャールという地域コミュニティがあり、それごとに集会所がある。町内会的な役割だが、もっと広域なイメージ。旅行で訪れるたびに気になっていて、現地の方に教えてもらった。「いい」と感じる要素•バンジャール単位での助け合いや協力があり、困ったら必ず誰かが力になってくれる。集会所はオープンスペースで、バレ・バンジャールという壁のないタイプ。そこで隠すことなく住民の集会や行事が行われる。約束は固く守るべきルールや厳しい規律もある。冠婚葬祭や宗教儀式(年中ある)なども皆で持ち寄って行う。物資が豊かになった今でも昔ながらの生活を大事にしているどんな課題や困りが解消されたか•困ったときはお互い様精神で、なんでも「持っている人」が出せばいいという考え。国籍、障害、宗教も関係なくバンジャールの一員として同じであるというフラットさで、お互いの情報も良く知っている。ある程度のプライバシーのなさや、個人に関係のない出費が地域特性として受け入れられている。誰かに自分のことを知ってもらえsama-sama(お互い様)という言葉が当たり前に聞かれる生活で、取り残される人がいない62


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