東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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Messageこのたび、社会福祉法人東京都手をつなぐ育成会が創立60周年を迎えられましたこと、東京都議会を代表いたしまして、心よりお慶び申し上げます。貴会は、都内各地で発足した「手をつなぐ親の会」の連合体として、知的障害児(者)が心身共に健やかに育ち、地域において日常生活を営むことができるよう、福祉、教育、医療等の制度や施策の充実を図ることを求め、昭和36年に創設されました。以来、障害のある人もない人も共に豊かな市民生活を送る社会の実現を目指し、多くの困難を克服しながら粘り強い活動を展開してこられました。佐々木桃子理事長をはじめとする歴代役員や、関係者の皆様方の真な努力の積み重ねとこれまでのご苦労に対し、心からの敬意を表する次第でございます。さて、東京都におきましては、昨年、世界で初めて、同一都市で二度目の夏季パラリンピックを開催しました。本大会では、男子競泳100m平泳ぎで、山口尚秀選手が自らの世界記録を更新して金メダルを獲得したほか、卓球女子シングルスでも伊藤槙紀選手が銅メダルを獲得するなど、知的障害のある選手も大活躍し、コロナ禍の中、自らの限界に挑むアスリートの姿が世界中に勇気と感動を与え、歴史に残る祭典となりました。東京都議会といたしましても、障害者の自立生活支援サービスの基盤拡充や就労支援の強化などを知事にも求めてきたところですが、今後も東京大会のレガシーを一層発展させ、障害の有無に関わらず、互いに人格と個性を尊重し、理解し合いながら生きていく共生社会の実現に向けて全力を尽くしてまいります。皆様方におかれましても、この60周年を契機として、ますます結束を深められ、より多くの方の支えとなり、誰もが地域で安心して暮らせる社会の実現を目指して、一層ご活躍されますことを心よりご期待申し上げます。結びに当たり、貴会の益々のご発展と関係者の皆様方のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。都議会議長祝辞東京都議会議長三宅しげき004


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