東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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東京都手をつなぐ育成会が創立60周年を迎えられましたことを、心からお慶び申し上げます。皆様は、昭和36年の結成以来、都内各地域での活動を通じて、障害者の福祉の充実、発展に多大なる貢献をしてこられました。グループホームの運営や障害福祉サービスの提供など、障害者とその御家族が、地域で安心して暮らせる社会の実現に向け、日々、尽力されていることに、敬意と感謝を申し上げます。新型コロナウイルス感染症との闘いが長期に及ぶ中、東京都は、「サステナブル・リカバリー」の旗の下に、コロナ禍からただ元に戻るのではなく、より進化した都市として発展を続けていくための取組を加速しております。昨年夏には、皆様の御協力のもと、多くの困難を乗り越えて東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、成功裏に幕を閉じました。大会は、多様性への理解の向上やバリアフリーの進展など、誰もが暮らしやすい社会の実現に向け、東京の成熟度を大きく高めるものとなりました。このレガシーを発展させ、取組を一段と強化し、持続可能で「人」が輝く都市を築き上げてまいります。東京都はこれまで、共生社会の実現、地域での安心した暮らし、いきいきと働ける社会を基本理念に障害者施策を推進し、昨年6月には、新たな「東京都障害者・障害児施策推進計画」を策定しました。社会全体で障害のある方への理解を深め、差別をなくしていく。全ての人が安全、安心、快適に暮らし、訪れることができるユニバーサルデザインのまちづくりを進める。障害者の地域生活を支える仕組みを構築する。こうした目標に向かって全力を挙げてまいります。障害のある人もない人も、社会の一員として、お互いに尊重し、支え合いながら、地域の中で共に生活する社会を目指します。そして、皆様方と力を合わせ、真の「ダイバーシティ」(誰もがいきいきと生活できる、活躍できる都市)を実現したいと思います。引き続き、御理解と御支援、御協力をよろしくお願いいたします。結びに、東京都手をつなぐ育成会の今後益々の御発展と、会員の皆様の御健勝、御多幸を心より祈念し、祝辞といたします。令和4年5月)003東京都知事小池百合子都知事祝辞


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