東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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1親の会各支部のこの10年活動報告中央区心身障害児者の進路と生活を考える会会長前場京子私共「中央区心身障害児者の進路と生活を考える会」も、4月に40回目の定期総会を開催しました。10年を振り返ってみて、ここ3年間はコロナ禍の中にあり、会としての活動がほとんど出来ませんでしたが、それまでは年間通してさまざまな活動をしていました。プールサークル、エアロビクスサークル、文化教養サークル、バスハイク、一泊旅行、つき、区主催イベント参加、各勉強会、区との意見交換会、定例会、総会等です。特に平成26年から始まった一泊旅行は隔年ですが、子供たちの解放されたとびきりの笑顔を見ることができるお楽しみ行事です。平成24年〜平成27年頃は主に、学校を卒業した後の進路についての課題である、通所施設・作業所・就労・年金・グループホーム・緊急支援等について。平成28年〜令和1年は主に、医療ケアの必要な子供(成人も含めて)たちの居場所、一時預かりについて、高齢になった時の生活の場、医療費等について、関係各所・区の関係者を招いての意見交換、勉強会を行ったり、関連する施設の見学を行ったりしました。今後は常に課題となっている「親亡き後のこと」と「災害時のこと」に関しての活動をして行きたいと思っています。2014年9月新潟県越後湯沢一泊旅行①2014年9月新潟県越後湯沢一泊旅行②活動報告港区手をつなぐ親の会会長吉田佳子「この10年を振り返って」想う今年は、昭和27年に障害のある我が子を心配する3名の母の思いから始められた「育成会」の活動に、港区手をつなぐ親の会」も、昭和36年より参加して「60周年記念」です。若い会員は、特別な療育を必要とする我が子の将来を見通せない不安に戸惑う日常生活を送っていますが、同じ悩みを持つ人たちの集まりに出席し、何気ない会話が学びになることや、心が和むことが多々あり、集まることの意義を感じています。これまでの先輩方の活動から、暮らし易くなった多くのことに感謝し、これからも子どもたちが必要とする課題に取り組んでいきたいと思います。港区には、「住み慣れた地域で・・・」と、暖かい言葉があります。南麻布に重度心身障害者入所施設が開所しましたし、建て替えられた区施設には、新しいグループホームも開設されてはいますが、重度知的障害者(支援区分4以上)の多くの子どもたちは、国の「入所施設は、地域に1か所・・・」に阻まれています。お子さんの入所を希望している会員さんは、グループホームには「重度で、対応が出来ない」と断られ、入所施設の1名の欠員募集には10名以上が応募して「落とされ」ています。この2年半はコロナ禍で、会としては十分な活動もできていません。しかし、これからも私たちの子どもたちにどの様な障害があっても、親亡き後でもこの住み慣れた地域で、安心して日々を過ごしていけるように活動して参りたいと思います。0182018(平成29)年度歩行訓練IN伊豆長岡中伊豆ワイナリーシャトーT.S


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