東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


>> P.19

活動報告新宿区手をつなぐ親の会会長内藤美那子この10年は無理なく楽しく活動ができるように、これまでの活動の見直しを行ってきました。40年以上続けてきたチャリティバザー、鉛筆販売、新宿区ふれあいフェスタでの模擬店販売は親の会の象徴のような活動でしたが、会員の高齢化と共働き世帯が増えていることから、人手と準備に時間がかかる行事は止め、権利擁護と理解啓発活動を中心に活動を行っています。〇権利擁護2016年度「支援者/保護者向けの26の権利のハンドブック」、2017年度「事例集」、2018年度「本人向けのハンドブック」を作成し、この冊子をもとに知的障害者の権利の実現に向けての学習会や自己決定支援の課題についての検討を続けています。〇地域生活支援「すけっ人らいん」は日頃の相談や緊急連絡電話での対応を行っています。「ごきんじょねっと」は区内を4地域に分け、高齢化を見据えた会員相互のつながりと、防災への取り組みなどで地域との連携を目指しています。「幸麗会」は成年後見、保険、信託などをテーマに、専門の講師を招いた講演会や、茶話会を実施しています。〇障害理解啓発キャラバン隊「Winds」を立ち上げ、知的・発達障害の外見からはわかりにくい障害特性について疑似体験を通して知っていただくことで、誰もが暮らしやすい共生社会を目指して活動をしています。オンラインでのセミナーも開催しています。〇本人支援活動選挙の学習会やマナー講座を開催し、本人たちの健やかな成長と自立に向けての学びの場を提供しています。〇広報活動親の会創立以来毎月発行している会報「あした」は600号達成。若い世代ではインターネットを使って情報収集する人が多く、HPやFBで情報を発信しています。HPshinjuku-oyanokai.comデイキャンプ新宿区手をつなぐ親の会定期総会楽しいつどい(ミニ運動会)活動報告知的障害者と共に歩む会(文京区)会長山口恵子この10年間は区内施設保護者会・文京区手をつなぐ親の会との連合体である「文京区知的障害者・児の明日を創る会」の活動を主に行って参りました。東京都育成会に入会するまでは情報・知識も無く、活動の進め方を皆様から学ぶばかりでした。明日を創る会の活動も年を重ね、保護者の間に知られるようになってきました。保護者への情報提供のほか、区への要望書の提出・各種協議会委員を通しての意見提出・行事参加等…まだまだ限られたことではありますが、親の思いを反映させたいと思っております。歩む会の活動として、複合施設やグループホームの見学会・ガン保険説明会などの学習活動や民生児童委員との交流会(2013年)、高等部保護者との交流会(2015年)を行いました。交流会は単発となってしまいましたが、その後の地域での関係づくりに繋がっています。余暇支援活動「あゆみくらぶ」は、スタッフ不足から会での運営が困難となり、2018年から障害者支援施設「リアン文京」に運営をお願いしました。現在は地域活動支援センターの活動の一つとして存続しています。会員に対しては、会報「あゆみ」や「あゆみニュース」を通して情報提供を行っています。2021年3月にwithコロナの生活や今後の会の活動についてアンケート調査を実施しました。制限の多い生活が長期にわたり、皆が閉塞感を抱えています。発信することの重要性を痛感しています。〈10年間の主なできごと〉2012年2015年都有地を活用した障害者施設建設実現の陳情・署名活動を行いました。各支部からのご協力有難うございました。上記都有地に通所施設「はーと・ピア2」とグループホーム「ひだまりの里」ができあがり、現在に至っております。老朽化した福祉センターに代わり建設された文京総合福祉センターもこの年から事業を開始しました。センター内に障害者支援施設「リアン文京」や基幹相談支援センターが整備され、長年要望してきた施設整備がようやく進んできたという思いでした。2016年2017年2019年2020年2月2021年5月第1ブロック交流会で「リアン文京」と「ひだまりの里」の見学を行いました。成年後見制度学習会開催障害者計画に従った施設整備実現の請願を区議会に提出。第1ブロック交流会新型コロナウイルス感染拡大直前の対面での実施でした。区にワクチン接種についての要望書を提出しました。その後、生活介護事業所での嘱託医によるワクチン接種や要保護障害者一時保護施設(介護者感染時の陰性障害者の入所支援)の指定が実現しました。019


<< | < | > | >>