東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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1親の会各支部のこの10年活動報告品川区手をつなぐ育成会会長佐藤直子品川区手をつなぐ育成会はこの10年、活動の活性化と障害のある人が社会参加しやすい環境を整えることに重点を置き取り組んで参りました。教育部で立ち上げた「トランポリン教室」は大変思い出深い活動です。まだ区内に放課後等デイサービス事業所が1か所しかない中、子どもたちの余暇活動充実のために立ち上げました。子どもたちの長期休暇に開催する「親子アートセラピー教室」は、親御さんにもセラピー効果があり意外な副産物がありました。成人式では、配慮の必要な方に控え室を用意していただけるようになりました。これにより、多くの障害のある方が、新成人の一人として式に参列することが出来るようになりました。みんなで楽しめるイベントでは、サルサガムテープを招いてのワークショップが思い出深いです。最近では、大井競馬場様のご協力のもと「馬とのふれあい」を開催しました。ここ2年はコロナ禍により活動もままならぬ状況ではありましたが、オールリモートで出来る活動として、昨秋の総選挙時に「わかりやすい選挙広報誌」を発行いたしました。この10年、良い時ばかりではなく、辛く悲しく怒りが抑えられないようなこともありました。その時々に、育成会の仲間と一緒に高いハードルを乗り越えてきました。私たちは、知的障害のある子どもたちが、生まれ育った品川で笑顔あふれる心豊かな人生を歩んでほしいと願い、これからも活動して参ります。活動報告目黒区手をつなぐ親の会目黒区手をつなぐ親の会は、「共生社会を目指す地域づくり」を方針のひとつに掲げています。その取り組みにあたり、ある商店街の会合で、知的障害とはどういうものか」「何を支援すればよいのか」という質問を受け、障害について理解してもらうには、もっと前面に出て交流することが大切だと痛感し、この10年間も会長として様々な活動を行ってきました。区内には18団体で構成される「障害者団体懇話会」があり、私はその会長も兼務しており、会で作成した小冊子「わかってください」を警察署、消防署、医師会、歯科医師会、商工会議所、法人会、民生委員、商店街連合会、ロータリークラブなどにお伺いして配布し、啓発に努めてきました。その結果、民生委員や歯科医師会との懇談会、各種防災訓練、商店街やロータリークラブのイベント等への参加が実現しました。行政、教育委員会とも協働体制を取っています。障害福祉関連課だけでなく、高齢福祉課、防災課、交通安全課、文化交流課等、あらゆる部門と連携。マラソン、防災訓練、スポーツ交流、アート展など、たくさんのイベントに参加しています。そして、最も難しい障壁である「心のバリアフリー」は、幼いころの教育が最も大切であるとの共通認識のもと、小学4年生を対象にした目黒区独自の福祉教材を社会福祉協議会を中心に作成、活用していただいています。選挙管理委員会には、投票所での合理的配慮についてのマニュアル作りとその徹底を依頼。毎年開催している「区長との懇談会」「教育委員会との懇談会」には、会員も出席、区の考え方をお聞きしています。この2年余り、感染症拡大予防のため、残念ながら対面活動の多くは中止を余儀なくされています。一日も早くコロナ感染が収束し、地域の皆様と一緒に楽しいイベントに参加できる日が戻ってくることを願う毎日です。022トランポリン教室親子アートセラピー教室馬とのふれあい会長山田脩目黒区福祉体験学習ガイドブック自由が丘のハロウィンイベント


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