東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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活動報告大田区手をつなぐ育成会会長閑製久美子あんしんネットリーフレット定期総会心のバリアフリーすすめ隊ワークショップ会長渡部伸Setagayaアミーゴオンラインミーティングセータとガーヤの気持ち伝え隊出前講座の風景@山野小学校023平成29年、大田区知的障害者育成会から大田区手をつなぐ育成会に会の名称を変更しました。以前より知的障害児者理解啓発の目的で活動していましたが、心のバリアフリーすすめ隊の活動を広めるため平成24年には従来からの研修部、事業部、成人部、在校生部に加え、あんしんネット部が発足しました。心のバリアフリーすすめ隊ワークショップは、障害特性などを講話と模擬体験を織り交ぜ、児童・生徒や初めての人にもわかるよう毎回内容を工夫しています。わかりやすいイラストを活用したリーフレットを作成し、地域の小中学生を対象とした総合学習の授業では、隊員が講師を務め、活用しています。区立小中学校の他、市民後見人養成講座、大学や専門学校など多くの場所でワークショップを開催しました。障害に対する理解を深め、ともに暮らしていることを知ってもらい地域に根づいていくよう活動を続けています。平成29年より東京都育成会権利擁護支援センターのモデル地区として、大田みまもりあんしんパートナーズ(MAPSOTA)の活動を開始しました。主に会員を対象とし、専用電話による電話相談や福祉サービスの手続きに同行するなど、困りごとのちょっとしたお手伝いをしています。最近は8050世帯を中心に訪問や電話による、ゆるやかな見守り活動を行なっています。マグネット付きMAPS電話番号カードを作成して協力員が家庭を訪問の際に配付しました。令和に入り集会が難しい状況が続いていますが、ホームページの更新回数を大幅に増やして正確かつタイムリーな情報発信を心がけました。心のバリアフリーすすめ隊は安全対策を工夫し、規模を縮小して活動を継続しました。またこの間に特に若い世代からニーズの高かったWebシステムを導入し、今後積極的に活用していく予定です。活動報告世田谷区手をつなぐ親の会世田谷区手をつなぐ親の会の発足は1957年5月、2016年6月には60周年記念祝賀会を開催いたしました。現在の会員数は約1,250人。子どもの年代別で成人部(高等部卒業後)、高等部、教育部(中学生以下)の3つの部門があります。また、新しい課題に取り組むために、通常の活動に加えて専門委員会が立ち上がっています。10年前は「研修(旧権利擁護)」「ホームページ」の2つでしたが、2012年に啓発キャラバン隊活動を行う「安心ネットせたがや」、2017年に本人活動の「Setagayaアミーゴ」と、新たに2つの専門委員会が生まれました。「安心ネットせたがや」では知的障害者の生きづらさ、暮らしにくさを地域の方に知っていただくために「セータとガーヤの気持ち伝え隊」を結成し、出張講座を行っています。また「Setagayaアミーゴ」は、本人たちが参加する運営委員を中心に、たくさんの仲間と知り合い、思っていることをどんどん話したり仲間の話に耳を傾けたりしながら、自信をもっていきいきと過ごしていけるようにとイベントなどを実施しています。この2年はコロナ禍で両委員会とも思うようには動けていませんが、障害の理解促進、本人たちの社会参加支援のために、できる活動を可能な範囲で進めています。2018年に、副会長、会長として長きにわたりご尽力いただいた上原明子氏が退任されました。役員を引き継いだメンバーは当時全員が40代、50代で、わからないこと、慣れないことも多々ありましたが、諸先輩や関係機関の力をお借りして、障害者の権利を守る運動体、会員に対する情報提供、家族や本人たちのつながりの場としての活動を行っています。仲良く楽しく無理をせず!をモットーに、引き続き頑張ります。http://oyanokai-setagaya.com/


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