東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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1親の会各支部のこの10年活動報告渋谷区手をつなぐ親の会会長堀口智子渋谷区手をつなぐ親の会は令和3年に60周年を迎えました。「地域で安心して暮らしていきたい」この10年も創立からの思いは変わりません。制度や社会の変化に応じご本人や家族の将来にわたる生活に向き合うため、平成27年に成人部活動を再開しました。平成30年には2つの動きがありました。1つ目は、念願の障がい理解啓発キャラバン隊を立ち上げられたことです。「しぶや」の「や」を「はち」と読み替えて「しぶはち」。漢字の八は末広がり、数字の8は∞(無限)。心のバリアフリーが広がって、安心してその人らしく暮らせる地域になっていくことへの思いを込め(忠犬ハチ公も意識して)「知ってほしい!わかってほしい!しぶはち隊」と命名しました。啓発活動にはご本人たちに参加してもらったこともあります。壇上で緊張しながらもインタビューに応えてくれた姿は素敵でした。ゆったりとした活動のしぶはち隊ですが、知っていただく機会を広げていきたいと思います。2つ目は、家賃の重さから事務所維持が困難な状況下、渋谷区の行政をはじめ、多くの方々のご尽力のおかげで、渋谷区はつらつセンターケアステーション本町の中に活動拠点を構えられたことです。感謝の気持ちは活動することで表そうと、ロビーの一角に誰でも立ち寄れる情報・啓発コーナーを整え、ピアサポートも始めました。コロナ禍は様々な影響をもたらし、親の会活動も思う様にいきません。でも、地域に溶け込み当たり前に生活していくためには、地域の方々とのつながりが大切です。笑顔や人のあたたかさ、支え合う大切さを発信し、親の会だからこそ出来ることを考え、思いをつなげていきたいと思います。知ってほしい!わかってほしい!しぶはち隊障がい理解疑似体験活動報告中野区愛育会会長宮澤百合子中野区愛育会は平成26年に創立60周年を迎えました。最近では、学齢の会員さんが減少、また親の高齢化で退会というケースも出てきています。法や制度が整備され、昔に比べれば障害への理解が進んでいるとはいえ、まだまだ十分ではありません。自分たちに何ができるかを考え、平成30年に中野区愛育会オリジナルの「すすめよう心のバリアフリー」の理解啓発リーフレットを作成し、警察や消防署にご挨拶に行き、そして区役所、社協に置かせていただきました。また、「理解啓発活動として、まずはできることから始めよう」と、令和元年度に作成した改訂版を持って、子どもたちが通勤通学で利用している交通機関(31駅、4バス営業所)にご挨拶に伺いました。その後は新型コロナウイルスの影響で挨拶回りができない状況になってしまいましたが、今後も継続していきたい活動です。感染拡大により、活動の見通しが立たないことから、令和2・3年度は2年続けて年会費の徴収をしませんでした。毎年、社協から助成金をいただき開催している区民福祉講演会と防災講演会は、感染拡大の波の合間に何とか開催できたのは奇跡的でしたが、お楽しみ会やバスハイクは中止となりました。令和2年度にはその助成金を会員間のつながりを目的に使用することが可能となり、コロナ禍の困りごとや区への要望のアンケートはがきと一緒に、少しでも明るい気持ちになって欲しいと、ミニギフト(ミニタオル・チョコレート・ボールペン・アマビエのキャンディ・メッセージカード)を全ての子ども数で会員に送りました。思いがけないプレゼント!」と大好評でした。状況が落ち着き、早く従来通りの活動に戻れるよう願うばかりです。コロナ禍ミニギフト挨拶回りグッズ(会報誌、リーフレット、作業所製品)024


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