東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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1親の会各支部のこの10年活動報告葛飾区手をつなぐ親の会会長根本文夫飾区手をつなぐ親の会の10年の歩みをふりかえり、会の活動の意義を改めて感じています。親の会の活動の大きな柱の1つは、障がいがあっても一人ひとりが地域社会の一員として認められる「共生社会の実現」にあると考えます。そのために地域の方々への理解推進、そして福祉施策の向上を求める行政への提言などの運動を進めることが大きな役割となります。この運動の成果が実り、親の会が母体となって設立された法人により、2018年4月、障害者支援施設「パランしょうぶ」が開設されました。区内では初めての障害者入所施設です。親の会が区への要請を重ねた結果、区からの大きな支援を受けて、「住み慣れた地域で暮らしたい」という熱い思いが実現したのです。飾区の障害者施策にも新たな一歩を刻むこととなりました。また、学齢期における特別支援教育については、教育委員会との懇談会を毎年行い、子どもたちの学びがより豊かなものとなるよう努めてきました。親の会の活動のもう1つの柱は、会員相互の交流、そして障がいのある子どもたちや会の活動を一人でも多くの方に理解してもらうための地域との交流にあります。バスハイク、成人を祝う会、学習会、講演会、施設見学会等の行事を毎年行うことにより、会員相互の交流を深め、学びの場を確保してきました。子どもたちの成長を喜び合い、時には悩みを相談し合うことのできる関係づくりも大切にしています。地域との交流を深めるために毎年開催している法人との共催による「ふれあいまつり」には区内や近隣から多くの皆様が来場してくださいます。さらに区内の様々なイベントにも数多く出店するなど、障がいのある方や会の活動への理解の輪を広げていくよう努めています。この2年間はコロナ禍により活動に制限がかかり、また会員の高齢化などの課題もありますが、子どもたちが心豊かに暮らしていくことのできる地域社会を目指し、これからも歩みを止めることなく進んでいきたいと思います。新成人を祝う会香取神社の宮司さんによるお祓い第12回ふれあいまつりたくさんの地域の方々と一緒にステージショー活動報告江戸川区手をつなぐ育成会(親の会)会長木澤惠子コロナ感染対策を取り、区長をお招きし令和2・3年度の新成人を祝う式典を行いました。この10年に発行した会報です。災害に始まりそして今コロナ禍。どう活動していけば良いか考えさせられます。会員の方達と一緒にゆっくり歩んでいければと思っております。028


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