東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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活動報告小金井市手をつなぐ親の会会長山田満里子東京国際フォーラムで開催された「第60回全日本手をつなぐ育成会全国大会[東京大会][本人大会](併催:第45回手をつなぐ育成会関東甲信越大会)」に、お手伝いとして参加させていただいてから、早いもので10年が過ぎました。この10年の“小金井市手をつなぐ親の会”の活動と言えば、ほぼ前年度の活動を踏襲してきておりますが、その時々に必要なものを加え、もう必要ないかなと思われるものを削除してきました。例えば、平成24年から若年層会員確保を目的とした小・中学生の子どもを対象とした「バンビーノ」活動を行い、お子様を放課後お預かりしてきましたが、放課後等デイサービス事業が広く行われるようになったり、会員の子どもが卒業して対象児童生徒がいなくなったりしたため、平成30年度をもって活動中止といたしました。さらにコロナ禍のここ2年は、大きく活動自粛をしてまいりました。そのような中、この10年間変わらないものと言えば、写真にもありますように「親の会役員会メンバー」です。10年間しっかり結束を固めて活動してまいりましたが、共に年齢を重ねてきており、今も続いています。若い会員が非常に少なくなっていることもあり、10年後の70周年までもメンバーがほとんど変わらないという事態もあり得るかと大いに危惧しております。平成27年度小金井市手をつなぐ親の会総会活動報告小平手をつなぐ親の会会長加藤智子小平手をつなぐ親の会は、障がい児者が地域で安心安全に暮らすこと、そして、豊かな生活を送ることを理念にしています。10年前を振り返ると、先輩方の作られた会の姿はすでに充実しており、バスハイク、クリスマスコンサート、成人を祝う会などの親睦行事がありました。本人の趣味を楽しむパーカッションクラブも月1回の練習を行い、母親たちの理解啓発のキャラバン隊活動も各小中学校を巡回する勢いだったと聞くところです。さて、その中で、続けて取り組んできたことの一つに「防災訓練」があります。11年前の東日本大震災があったあの日の午前中にも防災訓練は行われていました。2019年の訓練では、参加者(7作業所の利用者、職員、会員)の数は250名を超えました。一同、避難所に指定されている体育館に集合し、午前は消防署の協力を得て訓練を行い、お昼は会員がアルファ化米とあたたかいおでんを振舞いました。午後は市の防災危機管理課がスクリーンを使ってお話をしてくれました。2020、2021年とやむなく中止にしたものの、2022年には規模を縮小し復活をしました。防災訓練を通じて、継続は力となること、たくさんの人を巻き込んで、障がいのことを知ってもらうこと、理解をしてもらうことが、障がい児者の生活には必要だと感じます。近年の災害の多さに不安を感じ、防災の大切さはもちろんのことですが、それらは日常に通じるものばかりです。ほかにも会としての課題は山積ですが、理念を忘れず、障がい児者のよりよい生活を目指して、地道な活動を続けていきます。そして、10年先、私たち親も社会も大きな輪でつながっていたいと心から願います。防災訓練AED体験防災訓練初期消火訓練防災訓練通報訓練031


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