東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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活動報告田無手をつなぐ親の会会長小矢野和子私は、平成26(2014)年に、前会長からバトンを引き継ぎました。この10年を振り返ると、「親の会として私たちが取り組むべきことは何か」を考え続けた10年でした。主な取り組みとしては、以下のものがあげられます。ホームページの立ち上げと情報発信:ホームページを通じて、私たちの活動を周りの方々に知っていただけるよう、タイムリーな情報発信に注力しました。勉強会の開催:学齢期のお子さんを持つ親御さん(大半が非会員の方)向けに、皆さんの大きな関心事である「働く場」や「住まいの場」をテーマに取り上げ、事業所によるプレゼンや、教育関係者などを迎えての勉強会を行いました。参加者約100名)講演会の開催:成人のお子さんを持つ親御さん向けに、親亡き後に向けて」防災について」のテーマで講演会を開催し、地域包括支援センターや、社協、教育関係者など多方面の方々にご参加いただきました。参加者約100名)この10年で大きな転換点となったのは、平成292017)年10月に企画・開催した50周年記念事業でした。親の会の50年の歩みを振り返り、諸先輩に感謝の気持ちを伝えるとともに、50周年記念事業以降は、地域の方々により広く、親の会の活動を知っていただき、子どもたちの応援団になっていただけるよう、対外的な発信や働きかけをより意識した取り組みを続けています。一人の力は小さいけれど、一人一人の力が集まって、親の会に所属しているからこそ、国や東京都そして西東京市に、私たちの困りごとや要望を訴えられるのだと思います。私たちを育ててくださった先輩たちへの恩返しとして、これからは私たちが、次世代の力になれるように、皆で力を合わせて歩んで参ります。「本人・親の高齢化と成年後見制について」講師又村あおい氏勉強会「卒後を考える」(5事業所によるプレゼン)活動報告西東京市保谷手をつなぐ親の会会長北爪みどり10年前、私たち西東京市保谷手をつなぐ親の会は設立51年目を迎えていました。前年度に開催した50周年記念事業が無事に終わり、役員一同、安感とともに感慨深い思いでした。また、50周年が大きな節目となりこれからの活動を考える新たな年でもありました。もちろんこれまでの活動も継続して行ってきました。運動体としての重要な役割となる市への要望書提出、その回答に伴い障害福祉課の方との懇談会の開催、グループホームや通所施設などの見学会、様々な情報収集のための学習会や講演会など、育成会や地域団体との連携も取りながら行ってきました。また会員同士の交流を深めるため毎年、バスハイクや新年会を企画してきました。さらに市民ヘの理解、啓発活動も積極的に行ってきました。西東京市が開催している障害者週間のイベント参加や田無特別支援学校の夏まつりでの出店など、市民の方と直接、交流できる機会は大変、貴重です。特に私たち親の会が2011年〜2019年まで運営していた保谷庁舎内の売店では多くの市民の方にご利用をいただき親の会の存在を知ってもらうことができました。しかしながら2020年度から新型コロナウイルスの感染拡大により殆どの活動が中止となっています。「西東京市障害者基本計画」には「障害のある人がその生涯にわたって個人としての尊厳が守られ、主体的にいきいきと活動し、住み慣れた地域の中で安心して生活できるまちづくりを進める」という基本理念が示されています。親の会は、こうした思いで設立当初から地道に活動を続けており、コロナ禍においても思いは変わることなく状況に応じた活動を続けて参ります。バスハイクキリンの工場見学バスハイクハワイアンズ033


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