東京都手をつなぐ育成会 60周年記念誌

育成会 60周年記念誌


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4事業未来につなげるそれぞれの施設の取り組み多様な障害に対応した新たな生活の場「niimaでの新しい暮らし」niima施設長上原直哉豊島区の地域生活支援拠点として、ここ池袋2丁目にいろいろな目的で人が集まる場所にしたいと、niima2丁目の居間)は2020年8月に開所しました。重度の障害がある人も住み慣れた地域で暮らし続けられるように、グループホーム15名、短期入所3名(児童・成人)、相談(児童・成人)の事業があります。日中は、4か所の区立施設に通っていて、週5日の人もいますし、中休みを入れながら行っている人もいます。週末は、帰宅する人や家族が会いに来る人もいますし、ここからヘルパーと外出したり、職員と近隣のお店に好きなものを買いに行ったりしています。グループホームでの過ごし方は人それぞれで、本人と家族が相談しながら考えています。Oさんは、休みの日にヘルパーと好きな洋服やアクセサリーを買いに行きます。この前は、念願だった舟木一夫のコンサートにボランティアと出かけました。野球が大好きなAさんは、朝は巨人のグッズ(帽子やタオル、マスク)を身に着けて通所し、休日や夜は巨人を応援しながら、スコアブックに記録を付けています。コーヒーにこだわりのあるNさんは、タリーズのコーヒーをよく飲んでいますが、この前は豆をいて香りと味を楽しんでいました。コーヒーの木も育て始めました。百恵ちゃん好きのKさん、アニメ好きのHさんは、お風呂に入りながら、ユーチューブで音楽を聞いたり一緒に歌ったりしています。入居者同士での交流会(誕生日会)もしています。新型コロナが収まっていた時は、フレンチシェフのコース料理でクリスマス会をしたり、ハロウィンパーティーをしたりしました。今は会食ができないので、ユニットごとにガチャガチャで当たったケーキを食べたり、みんなで桜をつくって写真を撮ったりしています。全員がい、短期入所、相談も動き出してから1年が経ち、みんなの暮らしが見えてきたように感じます。看護師、ヘルパー、ボランティア、家族など、地域の多くの人と関わりながら、一人ひとりの自分らしい暮らしのスタイルがつくられると思います。短期入所や相談で来られた人の地域での暮らしも一緒に考えていきます。スコアラー訪問看護の巡回入浴後のドライヤー夕食中送迎バスで帰宅多目的スペースつつみ短期入所星082入口地域交流スペースこもれび


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